「あれか、これか 「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門 野口真人」を読書して要約してみた

2021ねん5月22日 9点

読書要約

これを読んで、ファイナンス理論という意味のわからないものを知ること。お金についての考え方や、メタ的な考え方をできる人間になること。

ビジネス常識やビジネス的な考え方をするために必要な本。

 

1章〜「ねだん」と「ねうち」はちがう 現金の呪縛を解く〜

「価格と価格」を比べている限り、真っ当な意思決定はできない。価格という目に見えるものに惑わされてはいけない。「価格と価値」を比べる。本当の価値がわかっていれば正しい意思決定ができる。

ファイナンスは一貫して「金銭にしたらいくらになるか?」という金銭的価値を尺度にモノを考える学問。「すべてはカネで買える」と豪語するような、とても現金な考え方。

会計とファイナンスはまったく違う。原価や市場価格から価格を決めるという従来の考え方は、あくまでも「目に見えるもの」である価格に注目している。このように「価格が価値を決める」というのが「会計」の考え方である。逆に、ブランドやヒトなどの「目に見えない」ものを価値の源泉とし、「価値が価格を決める」というのが「ファイナンス」の考え方である。

価格やコストに注目している限り、モノの本当の価値はわからない。ファイナンスは「目に見えない価値」にスポットライトを当てることで、適正な価格を見抜いていく。

では、この「見えない価値」はどうすれば見えるようになるのか?を次章で見ていく。

 

2章〜いちばん無価値なおカネの話 キャッシュフローの考え方〜

すべてのモノの価値を金銭的価値に置き換えるファイナンスが採用するのは「キャッシュフロー・アプローチ」である。これは、「その資産が今後いくら稼ぐのか」という視点から、価値を判断するというもの。

ファイナンスのバランスシートは、会計のバランスシートとまったく異なる考え方をする。会計におけるバランスシートは「現金に変えやすい順で上から記載していく」が一方で、ファイナンスにおけるバランスシートは「流動性の低い資産(お金に変えづらい資産)ほど、キャッシュフローを生む力がある」と考える。

会社の価値も人の価値も、将来生み出すキャッシュフローの総和で決まる。

このように、ファイナンス的に言えば、価値は、過去にかかったコストでも、現在の市場価格でもな、未来のキャッシュフローに左右される。では、その「未来」とはいつのことで、どれほど確実にやってくるのか?を次章で見ていく。

 

3章〜いま、いくら? 時間・リスク・金利の三角関係〜

今のお金の価値と、未来のお金の価値は違う。ファイナンスの世界では、何年先であったとしても「遠い未来」と考えていい。金利のある世界では、キャッシュフローの継続期間よりも金利の絶対水準の方が、お金の価値に大きな影響を与える。「金利の見極めが価値評価を決める」ということ。

金利とはリスクへの見返りである。だから、金利は貸し手が決めるもの。銀行の金利は変えられないが、会社への事業投資なら、利回りを変えられる。自分が預けるところを考えればいいだけ。

 

現在価値は割引率で決まる。割引率とは金利のことである。金利はリスクへの見返りである。リスクとは不確実性のことである。したがって、正しく価値を見抜くにはリスク(不確実性の量を見極める必要がある。これは人生のあらゆる選択に対しても適用できる考え方。では、不確実性の大きさの見分け方は?を次章で見ていく。

 

4章〜不確実性とは何なのか? 標準偏差とボラティリティ〜

不確実性としてのリスクは、過去のデータの「ばらつき」として表現できる。株式でいえば、直線(リスク0)ではなく、「どれほど寄り道しているか」でリスクの大きさを可視化できる。

株価が上がるか下がるかは、神様にしか分からない。しかし、「株価がだいたいどれくらいの範囲に収まりそうか」は、過去のデータに割り出すことができる。これをボラティリティ(変動率)を使って割り出すのが、最も確実な未来予測である。

投資の前には必ず、ボラティリティの考え方を知っておくべきである。ボラティリティ(変動率の標準偏差)がわかれば、自分が投資している商品のリスクがわかる。投資商品のボラティリティを把握し、自分の最大損失を事前に把握しておけば、ほとんどの大やけどは減らすことができる。

 

ここまでがファイナンスの基本。ファイナンス的な新しい考え方ができるようになった。ここからはファイナンスに関わる4つのノーベル賞理論を見ていく。

 

5章〜正しい借金の考え方 MM理論〜

MM理論とは、「借金は悪」「無借金経営が善」という考え方を一変させた理論。企業的に見れば、「お金を借りていようといなかろうと、企業の価値には何の影響もない」と断言した。つまり、資産購入のための資金調達方法と、その資産の価値は無関係である。ただ単に、生み出されたキャッシュフローの配分比率が異なるだけ。

バランスシートで見ると、企業価値は右側から考えるという従来の考え方があったが、MM理論は「企業価値は左側の資産そのものの価値で決まる」とした。つまり、企業価値が株主資本の価値を決めるということ。

また、負債をすることで利益率を上げることができる。これをレバレッジと呼ぶ。もちろんこの時、リスクも同じように上がる。

つまり、「借金=悪」という単純なものではない。

 

6章〜リスクだけを下げる錬金術 現代ポートフォリオ理論とCAPM

現代ポートフォリオ理論とは、「分散効果(リスクを分散させ複数に資産を分けること)」と「相関効果(分散効果を成立させるために、それぞれの資産がお互いに影響し合わないこと)」の2つを組み合わせることによって生まれたローリスク・ハイリターンの錬金術である。

ポートフォリオというリスクを分散させる考え方は投資の世界だけでなく、この世界を生き抜く上での重要な知恵である。

次に、CAPMとは、個別銘柄にのリターンについて意味を見出すもの。マーケット・ポートフォリオに対してどんな動きをしているか、市場全体の動きの中でどんなリスクを持つのかに注目して、現代ポートフォリオ理論を拡張するもの。

マーケット(市場全体)を一つの生物のように考える。全てをセットで大きく見て、相関関係を理解した上で投資する銘柄を選択する。

 

7章〜絶対に後悔しない買い物 オプション価格評価モデル〜

オプションとは後悔しないための取引。ストック・オプションによる報酬は絶対に負けない後出しジャンケンと同じ。株を買う権利をもらうだけだから。なので、将来の予想が付きにくい銘柄ほどオプションの価値は高くなる。不確実性(リスク)があるものを買えるのが、ストック・オプションの良いところ。

また、デルタヘッジをし、リスク中立を実現することで、必ず利益が得られる状態を作ることもできる。

 

僕たちの人生は、リスクがあるから、不確実だから、振れ幅があるから面白い。

人生のボラティリティ(リスク)を楽しめるようになれば、愉快な人生になるというのも、動かしがたい真実であると考える。

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