「イシューからはじめよ 知的生産の”シンプルな本質”  安宅和人」を読書して要約してみた

2021年6月7日 10点

この本を読んで、学生と差をつけてビジネスマンの仕事観を得る。全体の一部分のポイントの仕事をこなすのではなく、「目的」を明確にしたうえで、そのための手段を考えられるようになること。点だけの仕事じゃなく、線で繋がるような全体観のある仕事をできるようになる。

 

非常に内容が濃い。これは、仕事をする際に常に意識しておくべき。それだけで質の高いアウトプットを最短で出すことができる。

 

目的をまず明確にする。知的生産の全体観を掴むために、「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことが大切。

「悩む」=「答えが出ない」という前提で、考えるフリをすること。「考える」=「答えが出る」という前提で、建設的に考えを組み立てること。悩むことには一切意味がない。

 

著者の「イシュー」の定義

2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

 

序章〜この本の考え方  脱「犬の道」〜

バリューのある仕事とは何か?「イシュー度」と「解の質」が高い仕事のこと。「イシュー度(課題の質)」とは、自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ。「解の質」とは、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い。

「解の質「 」だけを求めて、一心不乱に大量の仕事をしていては、アウトプットの質は上がらない。これは愚かな犬の道。

バリューのある仕事を生むためには、まず徹底してビジネス・.研究活動の対象を意味のあること、つまり「イシュー度」の高い問題に絞る。これだけで、要らないことに時間を使わず必要なことにだけ時間を使えるようになる。

イシューから逆算した正しい努力をする。

バリューのある仕事ができる人が、それを生み出すときのワークフロー。

今本当に答えを出すべき問題=「イシュー」を見極める(1)

イシューを解けるところまで小さく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する(2)

ストーリーを検証するために必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する(3)

ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する(4)

論拠と構造を磨きつつ、アウトプットをまとめる。

バリューを生むためのマインドセットは、どこまで意味のあるアウトプットを生み出せるか、どこまで変化を起こせるかという視点。勤怠時間は関係ない。

 

1章〜イシュードリブン 「解く」前に「見極める」〜

まず最初に、いきなり「イシュー(の見極め)からはじめる」こと。つまり、「何に答えを出す必要があるのか」という議論からはじめ、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」という流れで分析していく。

目的意識がないと、無駄が多くなり生産性も低くなる。

イシューを見極める際には、「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを伝えられるか」という判断が必要になる。こうした場合には、その領域に特化した人達に話を聞くのが良い。

イシューが決まったら、絶対に仮説を立てること。その理由は下記の3つ。

イシューを答えのある問い(クローズクエスチョン)にすることができるから。

必要な情報・分析すべきことが明確になるから。

出てきた結果に対しての善し悪しが簡単に解釈でき、次の行動に移しやすくなるから。

イシューと仮説が決まったら、「言葉」にする。自分の思考がまとまるし、相手との齟齬が起こりにくくなる。このとき、3つのことを意識すると、さらに伝わりやすい。主語と動詞を入れる。Where,What,Howのかたちで明確にする。比較表現を入れる

よいイシューの3条件。本質的な選択肢がある。まずは大きな分岐点を見極めるためにABかという仮説に落とす。一見イシューのように見えても、その局面で答えを出す必要のないもの、出すべきでないものは意外と多い。イシューらしいものが出るたびに「本当に今そこから答えを出すべきなのか」と立ち返って考える。また、イシューは動く標的ということ。イシューとは、「今、答えを出さなければならないこと」なので、主語によって変わるのが普通。「誰にとって」という主語を変えても成り立つものは、まだイシューとして見極めが甘い。深い仮説がある。仮説を深める簡単な方法は常識を否定すること。競合が気づかない発見は大きなアドバンテージとなる。一般的に信じられてる信念や前提を突き崩せないかを常に考える。もうひとつの仮説を深める方法は、新しい構造で世の中を説明すること。共通性や、関係性、規則などを発見することができると、深い洞察とインパクトを生み出すことができる。答えを出せる。イシューだと考えるテーマが「本当に既存の手法、あるいは現在着手し得るアプローチで答えを出せるかどうか」を見極めること。誰もが「答えを出すべきだ」と感じていても「手がつけようがない」と思っている問題に対し、世の中の人が何と言おうと、自分だけがもつ視点で答えを出せる可能性がないか、そういう気持ちを常にもっておく。

イシューを特定するためには、仮説が必要である。その仮説を立てるためには、手がかりがいる。では、手がかりはどうやって集めるのか?取り組んでいるテーマ・対象について「考えるための材料をざっくりと得る」こと。時間をかけ過ぎずに大枠の情報を集め、対象の実態についての肌感覚をもつ。コツは、一次情報に触れること。また、「So what(だから何?)」を繰り返して、具体化していくのも有効である。

 

2章〜仮説ドリブン イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる〜

イシューの構造を明らかにし、その中に潜むサブイシューを洗い出すとともに、それに沿った分析のイメージづくりを行う。これによって、活動の全体像が明確になる。

その方法として、「ストーリーラインづくり」と「絵コンテづくり」がある。この章では、ストーリーラインづくりについて説明する。

ストーリーラインづくりの中にも2つの作業がある。「イシューを分解すること」と「分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てること」である。

基本的に、イシューは大きな問いなので、答えを出せるサイズに分解していく。このとき、大切なのは「モレなくダブりなく」・「本質的に意味のある固まりで」砕くことである。

イシューを分解することで、課題の全体像が見えやすくなったり、サブイシューのうち、取り組む優先順位の高いものが見えやすくなったりする。

イシューを分解するには、ある程度「型」が存在する。Where,What,Howである。どのような領域(Where)で、具体的にどのような勝ちパターン(What)を築き、具体的な取り組みをどのように実現していくかと考えるのが良い。「型」がないときは、核のコンセプトから考える。いつ・誰が・どのような場所で使い、なぜこの価格で出せるのか。みんながなんでこれを求めるのか。から分解する。

イシューを分解し、課題の広がりを整理する効用は、課題の全体像が見えやすくなることと、サブイシューのうち、取り組む優先順位の高いものが見えやすくなること。分解して見えてきたサブイシューに対しても、それぞれに仮説を立てること。

イシューとサブイシューの仮説が見えたら、ストーリーラインを組み立てる。典型的なストーリーの流れは必要な問題意識・前提となる知識の共有カギとなるイシュー、サブイシューの明確化それぞれのサブイシューについての検討結果それらを統合した意味合いの整理である。

人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要になる。

ストーリーラインは検討が進み、サブイシューに答えが出るたびに、あるいは新しい気づき・洞察が得られるたびに、書き換えて磨いていくもの。イシューと仮説出しを日々行い、ストーリーラインに整理する。そうすることで、自分とチームの活動の指標となる。

 

3章〜仮説ドリブン ストーリーを絵コンテにする〜

「最終的に伝えるメッセージ(=イシューの仮説が証明されたもの)」を考えたとき、自分ならどういう文責結果があれば納得するか、そして相手を納得させられるかを考えること。

絵コンテづくりで大切な心構えは「大胆に思い切って描く」こと。「どんなデータが取れそうか」ではなく「どんな分析結果がほしいのか」を起点に分析イメージをつくること。

絵コンテづくりには軸の整理イメージの具体化方法の明示の3ステップがある。

「軸の整理」

まず、分析の枠組みづくりとして、「どのような軸でどのような値をどのように比較するか」ということを具体的には設計する。

分析とは、比較、すなわち比べること。フェアに対象同士を比べ、その違いを見ること。

つまり、優れた分析をするためには、適切な「比較の軸」を明確にすることが必要になる。比較が言葉に信頼を与え、比較が論理を成り立たせ、比較がイシューに答えを出す。

どのような軸で何と何を比較するとそのイシューに答えが出るかを考え、どのように条件の仕分けを行うのかを考えることが分析設計の基本となる。

定量分析には「比較・構成・変化」という3つの型がある。

比較・・・何らかの共通軸で2つ以上の値を比べること。同じ量・長さ・重さ・強さなど。

構成・・・全体と部分を比較すること。「何を全体として考えて、何を抽出した議論をするか」という意味合いを考える。市場シェア・コスト比率・体脂肪など、全体に対する部分の比較によってはじめて意味をなす概念は多い。

変化・・・同じものを時間軸上で比較すること。何らかの現象の事前・事後の分析はすべて変化の応用だといえる。売上の推移・体重の推移・ドル円レートの推移など。

分析の軸を出すためには、仮説の原因と結果を明確にする必要がある。原因側の軸と結果側の軸をブレストし、どれが1番きれいな結果が出るのかを考える。

「イメージの具体化」

具体的な数字を入れて分析・検討結果のイメージをつくる。実際にチャートのイメージを描くと、どのぐらいの精度のデータが必要か、何と何の比較がカギになるのかがはっきりする。必要なデータを必要なだけ取る。

分析的な思考における意味合いは、「比較による結果の違い」を明確に表現できているかどうか。「比較による結果の違い」とは具体的に、「差・変化・パターン」のこと。分析開始前にこれらの必要な結果に対する強い意識を持っておけば、目的がはっきりするので、動きやすい。

「方法の明示」

どうやってデータを取るかというアプローチの仕方を明らかにしておく。これが活動の開始段階で見えることで、余裕をもって段取りを仕込むことができる。

既存の手法を活用すること、使える手法の意味と限界について正しく理解しておくことが役に立つ。または、その分野におけるご意見番的な人、あるいは相談に乗ってもらえる人を何人かもっておくことが有効。

ほしい結果からアプローチを考えることで、質の高いアウトプットが出せる。

 

4章〜アウトプットドリブン 実際の分析を進める〜

実際に走り出す段階。このステップは、「限られた時間で、いかに本当にバリューのあるアウトプットを効率的に生み出すか」というゲーム。どれだけ価値のあるイシュー度の高い活動に絞り込み、そのアウトプットの質をどこまで高めることができるか。

サブイシューをするにも順序がある。まずは、必ず採集的な結論や話の骨格に大きな影響力をもつ部分から手をつける。粗くてもよいから、本当にそれが検証できるのかについての答えを先に出してしまう。そこからはバリューが同じぐらいであれば早く終わるものから手をつけるとよい。

よく誤解が起こるところ、「自分たちの仮説が正しいと言えることばかり集めてきて、本当に正しいのかどうかという検証をしない」というケース。これでは論証にならない。相手の論拠となっていることですら実はこちらの方が正しく解釈できる、ということを論証し、そうでなければ無理なり矛盾なりが生じることを示す必要がある。

また、トラブルをさばく力が必要になる。重大なポイントにはできる限りヘッジをかけておくこと。仕込みの時点など、できる限り早く手を打っておくようにする。早期に気づくには、着手を早くすること。総じて、できる限り前倒しで問題について考えておくこと。

トラブルほしい数字や証明が出ない

直接使える数字がないとしても簡単に諦めてはいけない。頭を使えば直接は出せない数字を明らかにする方法はいろいろある。

構造化して推定する。どうやったらこの値を出せるか、どんな構造に分け、組み合わせれば出せるかというように考える。(フェルミ推定)

足で稼ぐ。だいたいの傾向や規模感かがわかればサブイシューに答えが出るという場合で有効。

複数のアプローチから推定する。いくつものやり方で計算しておおまかな数値を推定する。

これらのような多面的な数値推定のアプローチを技としてもっていると、重要な数値が出たときにざっくりとした検算もできるので、大きな間違いを起こすリスクが減る。

トラブル自分の知識や技では埒が明かない

自分のやり慣れたはずの分析手法ではほしいデータが出ない。どんなイシューであろうと、分析・検証方法はいくつもあるし、どれかが絶対に優れているということもさほどない。もっとも簡単な打開策は、「人に聞きまくる」こと。人に尋ねようのない場合は、「期限を切って、そこを目安にして解決のめどがつかなければさっさとその手法に見切りをつける」こと。ビジネスの場合では数日から1週間で十分。

これらのような冷徹な判断が僕たちを助けてくれる。その手法以外は考えられないという状況に陥ってないか、常にチェックしておく。

軽快に答えを出すためには2つのコツがある。いくつもの手法をもつこと。ひとつの手法に固執していると上手くいかない。もっている技が多いほど、バリューを生み出しやすい。回転数とスピードを重視すること。丁寧にやりすぎると、時間がかかるし労力もかかる。なので、じわじわ成長させるよりも、はじめから見直してもう一度やり直す。1回ごとの完成度よりも取り組む回数(回転数)を大切にする。

 

5章〜メッセージドリブン 「伝えるもの」をまとめる〜

この章は資料をまとめる作業の解説。

まとめは一気に仕上げる。

まず、作業に取りかかる前に「どのような状態になったらこのプロジェクトは終わるのか」という具体的なイメージを描く。

受け手には、プレゼンを聞き終わったとき、次のようになってもらうのが理想。

1、意味のある課題を扱っていることを理解してもらう

2、最終的なメッセージを理解してもらう

3、メッセージに納得して、行動に移してもらう

受け手の人物像の想定としては「賢いが無知」というのが基本。的確な伝え方をすれば必ず理解してくれる存在とする。

プレゼンは「本質的」「シンプル」にする。そうすることで、受け手の問題意識は高まり、理解度は大きく向上する。本当に大切なイシューだけが伝わればよい。

ストーリーラインを磨き込むときに確認すべき点は3つ。

論理構造はおかしくないか、流れは分かりやすいか、短い時間で概要をまとめて伝えることができるか、の3点。

チャート(図表・グラフ)を磨き込むときに確認すべき点は3つ。

イシューに即しているか、比較された分析になっているか、言いたいメッセージに即した適切なサポートになっているか、の3点。

適切なチャート作るコツとして、ひとつのチャートにひとつのメッセージしかいれないこと。2つ以上のメッセージがあるなら分断する。比較の際に、自分に都合のいい軸だけを選ばないこと。必要な比較軸をすべて並べる。

 

「イシューからはじめる」というのは経験を重ねていくことでしか習得できないもの。

話のネタが欲しい方へ

このごろ、話のネタになるような面白いことはありましたか?
コロナですので、あまり思いつきませんよね。飲み会や友達と会う機会も少ないですし、リモートワークやオンライン授業ですし。

そんな今だからこそ、たまに会うときの話でどれだけ盛り上げられるかが大切になります。

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僕も30分ほど無料体験をやったんですけど、意外と英語が喋れなくても楽しめました(笑)

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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