「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 細谷功」を読書して要約してみた

2021年6月16日 9点

読書要約

この本を読んで、思考が浅い僕が、イシューに近づけるような思考力を身につける。

 

なぜ、今「地頭力」が必要なのか?

これから、本当に重要になってくるのは、インターネットやPCでは代替が不可能なエリア、膨大な情報を選別して付加価値をつけていくという、本当の意味での創造的な「考える力」であるから。

問題解決に必要なベースとなる能力、すなわち「地頭力」が存在する。そして、その本質は「結論から」「全体から」「単純に」考えるという3つの思考力である。

「地頭力」とは、考えるために基本となる力であり、訓練によって必ずあるレベルまで到達できる。

具体的な訓練のツールとして「フェルミ推定」を使う。

 

1章〜「地頭力」を定義する〜

「地頭力」を身につけることに対する動機づけの章。

人間の知的能力には3つある。知識・記憶力、対人感性力、そして地頭力である。

地頭力とは「考える力」の基礎となるものであり、三つの思考力(仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力)とベースとなる3つの力(論理思考力、直感力、知的好奇心)から構成される。

仮説思考力とは「結論から」考える力、フレームワーク思考力とは「全体から」考える力、抽象化思考力とは「単純に」考える力である。

地頭力を鍛えるとものごとを「圧倒的に」効率よく進めることができるようになる。

地頭力とは考えるプロセスと週間であり、訓練によって鍛えることができる。

インターネットの膨大な情報に溺れる人と大量な情報を考える力でさらに増幅させる人との二極化(ジアタマデバイド)が起きる。

ジアタマデバイドの時代に必要なのは、知識力そのものよりも新しい知識を次々と生み出せる地頭力を持った地頭型多能人(バーサタイリスト)である。

 

2章〜「フェルミ推定」とは何か〜

フェルミ推定のメタな概要紹介の章。

つかみどころのない物理量を短時間で概算することをフェルミ推定と呼ぶ。

フェルミ推定は伝統的にコンサルティング会社の採用面接の場等で「地頭力」を試すための質問として用いられてきた。

フェルミ推定は問題解決の縮図であり、簡単に作成できて内容も身近であることから、地頭力を試したり鍛えたりするためのツールとして非常に有効なものである。

 

3章〜フェルミ推定でどうやって地頭力を鍛えるか〜

「日本全国に電柱は何本あるか?」という例題を解く章。

解答のポイントは結果の精緻性ではなく、解答に至るまでの思考プロセスである。

地頭力を構成する三つの思考力の鍛え方。

「仮説思考力」結論から考える力。今ある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、常にそれを最終目的地として強く意識して、情報の制度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターンのこと。鍛え方は、どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢、前提条件を設定して先に進む力、時間を決めてとにかく結論を出す力の三点。

「フレームワーク思考力」全体から考える力。対象とする課題の全体像を高所から俯瞰する全体俯瞰力とらえた全体像を最適の切り口で切断し、断面をさらに分解する分解力の二つで構成される思考パターンのこと。鍛え方は、全体から部分への視点移動、切断の「切り口」の選択、分類(足し算の分解)因数分解(掛け算の分解)ボトルネック思考の五点。

「抽象化思考力」単純に考える力。対象の最大の特徴を抽出して「単純化」「モデル化」した後に抽象レベルで一般解を導き出して、それを再び具体化して個別解を導く思考パターンのこと。鍛え方は、モデル化、枝葉の切り捨て、アナロジー(類推)の三点。

 

4章〜フェルミ推定をビジネスにどう応用するか〜

実際のビジネス現場を想定した会話を見せた章。フェルミ推定ができている人といない人での差が激しいという説明。

フェルミ推定の意義は、個別の問題そのものを解けるようになることよりも、その基本精神やプロセスを身の回りの問題解決に適用していくことである。

 

5章〜「結論から考える」仮説思考力〜

手段からでなく、目的から考える。

「最終目的地から逆算して考える」ととらえると応用範囲がきわめて広く、「はじめからでなく終わりから」「できることからでなくやるべきことから」「自分からでなく相手から」「手段からでなく目的から」等「ベクトルを逆転させる」という発想全般に適用可能である。

情報収集の前に、仮説を立てる。

前提条件を決めて(課題を定義して)前に進む。

完璧主義を捨てる。とにかく答えを出す。

仮説思考力を使う上での留意事項は、はじめの仮説にこだわらずに最新情報に基づいてフレキシブルに仮説を進化させる、結論が早期に出る分、深堀りが甘くなることに注意する、の二点。

 

6章〜「全体から考える」フレームワーク思考力〜

全体を俯瞰する。

人はみな独自の経験や知識に裏付けられた独自のものの見方(相対座標)を持っており、コミュニケーションに強い影響を与えている。

フレームワークで考えるためには、個人個人の相対座標と誰もが共通に考えられる絶対座標を意識する必要がある。

全体を俯瞰し、構造化してから話始めることで伝わりやすい。

構造化するときには、最適の切り口で切断することで、最適な選択につながる。なおかつ、MECEを徹底する。

既にあるフレームワークを活用するのが鉄則。

課題の改善に対して、いろいろ存在する要素を、全体から俯瞰して、わかりやすく分けることで、分析がしやすい。

フレームワーク思考のリスクは、先に枠を固定することによる思考そのものの固定化である。

 

7章〜「単純に考える」抽象化思考力〜

限られた知識の応用範囲を飛躍的に広げる。

抽象化を使えば、具体的な課題抽象的な課題(課題の本質)→抽象的な解決法具体的な解決法と解決法を見つける手がかりとなる。

抽象化の概念の基本は「共通点を探す」ことである。これは人間の「考える」という行為の基本と言える。

抽象化能力の高い人はたとえ話がうまい。

抽象化思考の阻害要因は「自分(自社)は特殊だ」という思い込みである。

抽象化思考の留意事項は、具体化とのバランスを常に意識すること、過度に一般化しないことである。

 

8章〜地頭力のベース

「論理」と「直感」は地頭力のベースとしての両輪を構成するものである。

「論理」は「誰が見ても一貫してつながっている」ことを担保する「守り」、「直感」は個人特有のアイデアを生み出す「攻め」という位置づけである。

知的好奇心は地頭力の最も根源的な原動力となるものである。

知的好奇心には問題解決型(Why)と知識型(What)の二種類があり、地頭力を鍛えるにあたって前者は有益だが、後者は有害ともなりえる。

問題解決に好奇心を養うには何でも疑ってみて、よりよい解決策を考えてみる習慣をつけることが重要である。

 

9章〜さらに地頭力を鍛えるために〜

フェルミ推定は問題解決の方法論として、その考えを現実の複雑な問題に対して活用してこそ意味がある。

フェルミ推定は「完璧主義」や「セクショナリズム」といった、大企業病の徴候の克服にも役立てることができる。

フェルミ推定の訓練として、通勤電車や街を歩きながらの「三分間事業シミュレーション」が役に立つ。

エレベーターテストで「いつでも」「短時間で」答えられるように頭の中を整理しておく訓練ができる。

フェルミ推定によって統計等の数時に対する感度を上げることができる。

頭で合理的に考えるのが「地頭力」(X)であるが、実践するときには対人感性力(Y)を駆使する必要がある。

これらの二つの知的能力はある意味相反するものであるが、バランスよく使いこなせるのが真の「地頭型多能人」である。

まとめ

本書に出てきた仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力の三つは完全に独立なものではなく、根っこの部分ではつながっている。

「地頭力」とは、つきつめると「離れて考えること」である。

「こちら」から「向こう」へ離れるのが仮説思考。

「部分」から「全体」へ離れるのがフレームワーク思考。

「具体」から「抽象」へ離れるのが抽象化思考。

 

まだまだ全然レベル低い。一つずつ意識して、着実に高めていく。

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